さまよう刃

『さまよう刃』

『さまよう刃』は、「秘密」「容疑者Xの献身」など、映画化が相次ぐ東野圭吾のベストセラー小説を行定勲監督作品の脚本を手掛けてきた益子昌一が映画化しました。最愛の娘を少年たちに殺された男の復讐劇を緊迫感あふれる映像で綴ります。親子の絆と、“少年法”の壁を軸にしたドラマは重厚な余韻を残します。2009年10月10日公開。配給は東映。モントリオール世界映画祭に出品されました。DVDは2010年4月21日に発売。主演は「半落ち」の寺尾聰、共演に竹野内豊、伊藤四朗ほか。

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『さまよう刃』ストーリー(1)

ある朝、東京の川べりで無残な制服姿の女子中学生の死体が発見される。現場にやってきた刑事の織部(竹之内豊)と真野(伊東四郎)は、遺体に強姦と薬物注射の痕跡があることを知る。娘と遺体安置所で対面した少女の父親、長峰重樹(寺尾聰)は、その変わり果てた姿に泣き崩れる。妻に先立たれ、一人娘の成長だけを楽しみに生きていた永峰は突然、残虐な少年犯罪により娘を失ったのだ。失望の日々を送る長峰のもとに、謎の人物から犯人の正体を告げる謎の留守電メッセージが届く。それは、娘を殺した2人組みの犯人の名前と、その1人の住所を告げるものだった。半信半疑でその住所へ向かった長峰が見つけたのは、娘をレイプする犯人の姿が映ったビデオテープ。激しい怒りに駆られた長峰は、帰宅した犯人の伴崎に刃物を突き立てると、もう1人の犯人、菅野を追って姿を消すのだった。

『さまよう刃』ストーリー(2)

一方、事件を捜査していた織部と真野のもとには一通の手紙が届く。差出人は長峰。伴崎を殺したことを告白する内容だった。手紙には、未成年である犯人に対する刑罰の軽さへの抗議と、それをどうしても許せない自分の心情が綴られていた。それを読み、長峰の心情を察した織部は、“警察のしていることはなんなのか”と真野に詰め寄る。殺人犯として指名手配される長峰。そのころ、彼は長野にいた。伴崎から聞き出した“長野のペンション”という手がかりを頼りに菅野を追っていたのだ。織部と真野も、伴崎の自宅から押収したビデオテープから菅野の潜伏先を割り出し、長野へ向かう。運命に導かれるようにペンション跡地で対峙する長峰と織部。やり場のない憤り、不条理に突き動かされ、物語は衝撃の結末へ向かっていく……。

『さまよう刃』キャスト

メインキャスト
  • 長峰重樹 - 寺尾聰56歳。建築士。妻は2年前に乳癌により他界。沢村の偽名でペンションに滞在する。
  • 長峰絵摩 - 伊東遥重樹の一人娘。少年グループにより殴打、輪姦の末、薬物投与により急性心不全で死亡。
  • 木島和佳子 - 酒井美紀重樹の滞在先、菅平のペンション経営。8歳の時母を亡くし父子家庭で育つ。重樹の気持ちを察し説得するが通報してしまう。
  • 木島隆明 - 山谷初男和佳子の父。男手一つで娘を育ててきたことで重樹に同感し、猟銃を渡し逃亡を手助けする。
警視庁
織部孝史 - 竹野内豊
警視庁捜査一課の刑事。
真野信一 - 伊東四朗
警視庁捜査一課の刑事。
島田 - 長谷川初範
警視庁
伊藤 - 木下ほうか
警視庁捜査一課の刑事。
田中 - 池内万作
警視庁捜査一課の刑事。
渡辺憲吉川崎 - 中村有志
長野県警
少年グループ
  • 菅野快児 - 岡田亮輔
  • 主犯格の少年。伴崎敦也 - 黒田耕平主犯格の少年。犯行現場である足立区のアパートに一人暮らし。犯行時の様子をビデオで撮る。重樹に帰宅したところを刺されるが絶命するに至らず、様子を見に来た誠により最期を遂げる。
  • 中井誠 - 佐藤貴広

快児らと高校時代に知り合い使い走りにされ続け、犯行時の車などの提供をさせられる。日ごろからの恨みから重樹に密告する。

その他
  • 中井誠の父 - 小島康志
  • 富永研司
  • 高瀬尚也
  • 関戸雅志
  • 吉田友紀
  • 松本匠
  • 森下サトシ
  • 希野秀樹
  • 田中伸一
  • 宮本行
  • 辻雄介
  • 安藤智彦
  • 奥村寛至
  • 鳴海由子
  • 伊藤弘子
  • 渡辺杉枝
  • 不二子
  • 妖子
  • 山田透
  • 大滝奈穂
  • 栗林里莉
  • 宮田直樹
  • 池田わたる
  • 矢島俊作
  • 荒木誠
  • 土井きよ美
  • すだあけみ
  • 渡辺隆
  • 川岸貴紀
  • 櫻木亮

スタッフ

  • 監督: 益子昌一
  • 音楽: 川井憲次
  • 撮影監督: 王敏(ワン・ミン)
  • 照明: 三善章誉
  • 配給:東映
  • 製作:東映、テレビ朝日、オニオン、東映ビデオ、木下工務店、エイベックス・エンタテインメント、読売新聞、角川書店、ViViA、メ~テレ、北海道テレビ放送、広島ホームテレビ、九州朝日放送、愛媛朝日テレビ、テレビ朝日サービス

小説『さまよう刃』

150万部を超すベストセラーとなった東野圭吾による長編小説。『週刊朝日』にて連載されました。

小説『さまよう刃』ストーリー

会社員・長峰重樹の一人娘・絵摩が死体で発見される。悲しみに暮れる長峰に、数日後、犯人の名と居場所を告げる密告電話がかかってくる。逡巡の末、電話で言われたアパートへ向かう。留守宅へ上がり込み、部屋を物色すると、複数のビデオテープが見つかる。そこには絵摩が犯人2人に陵辱されている映像が写っていた。偶然帰宅した犯人の一人・伴崎敦也を惨殺した長峰は、虫の息の伴崎からもう一人の犯人・菅野快児の潜伏場所を聞き出し追う。少年犯罪被害者の悲痛の叫び、正義とは一体何なのか、誰が犯人を裁くのか。思いも寄らない結末が待ち受けていた・・・。

小説『さまよう刃』登場人物

長峰 重樹(ながみね しげき)
かつて射撃に熱中していたが、長年半導体メーカーでICの設計に携わってきたためドライアイを患い、競技に支障を来すようになりやめた。ドライアイは完治したが、老眼が始まってしまった。娘の復讐のため、射撃で使用していたレミントンを携え、菅野快児の行方を追う。伴崎から長野県内のペンションに逃げたと聞き、変装し「吉川武雄」の名でペンション『クレセント』に逗留する。
長峰 絵摩(ながみね えま)
長峰の一人娘。15歳、高校1年生。10歳の時に母親を亡くして以来父子家庭。花火大会の帰路、快児ら少年グループに襲われ、輪姦の果てに死亡する。
中井 誠(なかい まこと)
敦也・快児とは中学の同級生で、高校も同時期に辞めて以来頻繁に連んでいる。裏切りのリンチに遭うよりは、と思い、車を貸すなど協力してしまい、事件発覚後には、強要されてアリバイ作りをしたものの、警察の捜査に怯えて快児と敦也が犯人であると密告電話をかける。
伴崎 敦也(ともざき あつや)
己の性欲を満たす為だけに、快児と共に女性を襲っては女性を凌辱して楽しんでいた。帰宅したところを長峰重樹に惨殺され、自業自得とも言うべき最期を遂げる。
菅野 快児(すがの かいじ)
主犯格の少年。クロロフォルムなどを予め用意し、絵摩の前にも何人もの女性を襲ってはその様子を撮影し、後々の脅迫材料にしていた。性犯罪、特に女性を強姦する事で性的欲求を満たすと同時にそれを趣味としており、敦也が殺された事と未成年である事を巧みに利用して国家権力に取り入って間接的に重樹を追い詰めるなど、その狡猾さはもはや少年ではない。
織部 孝史(おりべ たかし)
警視庁捜査一課の刑事。
久塚(ひさつか )
警視庁捜査一課の刑事。久塚班班長。
真野(まの )
ベテラン刑事。通称・マーさん。
丹沢 和佳子(たんざわ わかこ)
一人息子の事故死がきっかけで夫・祐二と離婚、現在は父親と共に、長野県内でペンション『クレセント』を経営している。客の吉川武雄が長峰重樹だと気付くが、警察への通報を躊躇し協力を申し出る。
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